ピラティスヨガ

ヨガとピラティス、どっちが向いてる?あなたに最適な選び方ガイド【決定版】


ヨガとピラティスの違い

理想のボディを目指すとき、ヨガとピラティスの違いを知りたいと思っている方は多いのではないでしょうか? テレビやSNSでは、芸能人やインフルエンサーがヨガやピラティスを取り上げることが多いものの、その違いについてはあまり知られていません。 どちらも体を動かすことで心身を整えるエクササイズですが、実はその目的や方法は異なります。 この記事では、ヨガとピラティスの基本的な特徴から、その違いについて初心者にもわかりやすく説明していきます。

1.ヨガとピラティスの基本概要

チャイルドポーズ ヨガとピラティスは、どちらも体の健康とライフスタイルの充実を目指したウェルビーイングなエクササイズです。ゆったりとした動きの低負荷な運動なので、けがや故障のリスクが低く、体力に自信のない人や高齢者でも気軽に挑戦できることが共通点です。 しかし、その起源や目的には大きな違いがあります。

ヨガ

ヨガは、約4500年前の古代インドにおいて、宗教的な修行の一環として始まったと言われています。 この頃のヨガは、仏教やヒンドゥー教の教えを背景に、体と心を結びつけ、心の安寧を追求することを目的としていました。 もともとは、瞑想と呼吸法によって行われていましたが、10〜13世紀ごろにポーズ(アサナ)をとりながら体を動かす「ハタヨガ」が広がっていきました。 現在では、そのハタヨガをルーツに様々な流派が誕生し、エクササイズとして発展しています。 例をだすと、決まった順番に沿ってポーズをとる「アシュタンガヨガ」、筋力強化を目指した「パワーヨガ」や、深いリラックス効果を得る「リストラティブヨガ」など幅広い種類に派生し、行われています。 本来のヨガの目的である「心と体の調和」に取り組む人も大勢いますが、ダイエットや脂肪燃焼を目的とする人や、精神を落ち着かせ自律神経の調整を目的とする人など、あらゆる目的にフィットするエクササイズへと発展しています。

ピラティス

一方、ピラティスは20世紀初頭にドイツ人ジョセフ・ピラティス氏によって考案された比較的新しいエクササイズです。 もともとは、病気に悩まされていた彼自身の体質改善のために開発されましたが、後に兵士たちのリハビリテーションに活用され世界的に広がっていきました。 なぜピラティスがヨガとよく比較されるのかというと、ピラティスのセッションはハタヨガのポーズを参考に作られているためです。 ただ、ピラティスの目的は、体幹を強化し、体のバランスを整えることにあります。 ヨガと比べると、より肉体的なトレーニングに重点を置いたプログラムだと捉えると違いがわかりやすいでしょう。 また、ヨガにはない器具や機械を取り入れた「マシンピラティス」というプログラムもあります。

起源の違い

ヨガ

  • 約4500年前から始まったとされる
  • インドの宗教における修行がもとになっている

ピラティス

  • 20世紀初頭に提唱され、普及が始まった
  • 負傷兵のリハビリのため、ヨガをもとに考案された

2.目的と効果の違い

ヨガとピラティスには一部共通した効果があるものの、それぞれの目的には明確な違いがあり、異なるアプローチで心身の健康を目指しています。

ヨガの目的と効果

現在ではさまざまな流派があるものの、ヨガの主な目的は、心と身体の結びつきを深め、内面的な平和を達成することです。 ヨガのレッスンでは、必ず呼吸法や瞑想を行う時間があり、リラクゼーションやストレス解消、精神の安定を図ります。 また、ヨガのポーズは柔軟性を高め、全身の筋肉をほぐす効果もあります。 身体的な効果はピラティスとも共通する部分です。 ヨガには腹式呼吸・胸式呼吸を中心にさまざまな呼吸法があり、目的によって使い分けます。

ピラティスの目的と効果

ピラティスの目的は、「コア」と呼ばれる体幹を中心に筋肉を強化し、姿勢を改善することです。 コアとは体幹にあるインナーマッスルのことで、「骨盤底筋群」「多裂筋」「腹横筋」「横隔膜」の4つの筋群を指します。 コアを鍛えることで、骨盤や背骨の位置を正しく整え、体のバランスを向上させる効果があります。 また、ピラティスは、持久力の向上やボディラインの引き締め、筋力不足の改善にも効果的です。 ヨガとは異なり、ピラティスでは基本的に胸式呼吸を用いて体を動かします。

目的・効果の違い

ヨガ

  • 瞑想やさまざまな呼吸法を行う
  • 心の安定
  • 柔軟性アップ
  • 新陳代謝の促進
  • リラクゼーション効果

ピラティス

  • 胸式呼吸で体を動かす
  • コアの強化
  • 全体的な筋力の強化
  • 基礎代謝の向上
  • スタイルアップ

3.主な技法と練習方法の違い

ヨガとピラティスは、それぞれ独自の技法と練習方法を持っています。ここでは、ヨガとピラティスのそれぞれの練習方法や、意識するポイントの違いを見ていきましょう。

ヨガは心と体の変化に意識を置く

ヨガは一呼吸一動作で体を動かし、ポーズ(アサナ)が完成したら呼吸に合わせて静止します。 ヨガのポーズは非常に多く、ポーズによって難易度もまったく異なります。 もしかすると、人間離れした柔軟性がなければヨガができないと考えている人もいるかもしれませんが、そういったポーズはごく一部で、一般のレッスンではほとんど扱いません。 ポーズが完成したら、呼吸を繰り返し瞑想状態を作り出していきます。 このとき、体の中で起こっていることを感じとっていきます。 例えば、筋肉の緊張や呼吸の乱れなど肉体的な部分にも目を向けますし、「ちょっとつらいかも」「気持ちよく体を動かせている」など心の動きにも注目し、自分の内側に意識を深めていくのです。 これによって精神的な安定感とリラックス効果が得られます。

ピラティスは体の筋肉を意識して動かす

ピラティスは、動きの中でインナーマッスルを意識しながら体幹を鍛えるエクササイズです。 ピラティスでは、胸式呼吸を行いながら体を動かしますが、決して激しい動きではなく、一つ一つの動作に意識を向け筋肉や関節を丁寧に動かしていきます。 最初のうちは、体を部位ごとに意識するにはコツが必要ですが、慣れるとセッション中に会話をすることもあります。 また継続して行うことで徐々に身体の使い方を覚え、自分にとって正しいフォームが身についていきます。 ヨガもピラティスも、体への負荷が低い運動ですが、関節の位置や力の入れ方を誤るとけがにもつながりかねません。どちらも無理な動きをしないよう、最初のうちはレッスンに通うことをおすすめしています。

4.どちらを選ぶべきか

前屈をする女性とキャンドル これらの違いを踏まえてヨガがおすすめの人と、ピラティスがおすすめの人の特徴をそれぞれまとめました。

ヨガがおすすめの人

  • 心身のリラックスを求めている
  • 呼吸法を通じて心のバランスを整えたい
  • 体内の新陳代謝を高めたい
  • 瞑想やリラクゼーション効果を求めている
  • 運動初心者で穏やかに体を動かしたい
  • 自律神経のバランスを整えて健康を維持したい
  • ストレス解消や気持ちのリセットを目的としている

ピラティスがおすすめの人

  • 効率的に体を鍛えたい
  • 身体のラインを美しく健康に整えたい
  • 運動不足を解消したい
  • 基礎代謝を向上させ、太りにくい身体を作りたい
  • 姿勢の改善やボディラインを整えたい
  • ダイエットを目的としている
  • 体幹を強化し、全身の筋肉をバランス良く鍛えたい
アグニヨガでは、ヨガとピラティス両方のレッスンを行っています。 その日の気分や目的によって選択できるので、リラックスしたいときはヨガ、体を鍛えたいときはピラティスなど幅広い楽しみ方ができますよ。 体験レッスンも行っているので、気軽に挑戦してみてください。